Brotbeutel+

注意!ここは管理人のアンパンマン妄想の散文置き場です。擬人化とかではなく、あのパン達そのままのビジュアルで妄想しております。百合とかBLとかなんかいろいろ。
随時更新。(1/3 更新)※ネタです。本気じゃないので許してください。





****そのいち(バイキン×アンパン)


「…うっ」
 さくり、と顔がちぎられる。これから自分の顔の一部が彼の口の中に入り、彼の体の中に入り、彼の血となり肉となるのを想像する。

 このまま、全てたべられてしまえたら。
 顔だけじゃなく、体もパンだったらいいのに。そうしたら、そうしたらどんなに幸せだろうか。


「…もっと、僕の顔をお食べよ」


 倒錯じみている。
 アンパンマンは自嘲的な笑みを浮かべた。


 しょせん、自分はパンなのだ。食べられることで、どうしようもなく興奮している。




「アンパンマン……」
 バイキンは戸惑った。自分がしたいのは、こんなことじゃなかったはずだ。

 ただ単にアンパンを食べたかったわけじゃない。


 アンパンマンその人が、欲しかったんだ。


 でも。


「もっと食べて…」


 アンパンの吐息のような呟きに酔いながら、バイキンはただただ、アンパンからちぎった顔の一部の中身のアンコをなめていた。


 アンコは、痺れるように甘かった。


「十勝産小豆…?」


 豆の味が濃厚だ。



「さすがだね」







おわり。



なんだこれ。





****そのに   無題


「バイキンマン…! 何を…っ!」
 バイキンはアンパンの鼻を強く握りしめた。
「うるさい! うるさい! …おまえが…っ! おまえがパンだからいけないんだ!!!」
「やめ…っ、もげる…っ!(鼻が)」



ぶちっ


 バイキンはアンパンの鼻をもぎとった。
 鼻の跡から、アンコが僅かにはみでていた。

「…君、は、何を…!」

「…へっ、いいザマだな、アンパンマン」
 バイキンはちぎりとった鼻を口に頬張った。
 その目からは、涙が光っていた。


――こんなに、すきなのに、俺は――――




つづく?


** ばい菌と食べ物の恋って悲恋じゃないでしょうかね。





****そのさん カレーパンの苦悩


「俺…最近疑問に思ってるんだ」

 カレーは重いため息をついた。
「なんで俺…カレーパンなんだろう…」
 カレーの一言に食パンは動揺した。何を言い出すのか、と。

 一歩間違えると危険な思想だ。

「な…何言って…」
 食パンは必死にカレーに説得を試みる。
 自分たちのような『造られた存在』は自分の存在について疑問を感じてしまえば、もう終わりなのだ。



 ……このままでは、カレーは壊れてしまう。それだけは。

 
 だって僕たちは仲間なのだから。


「だってよく考えてもみろよ!カレーって…総菜パンじゃねえか!!」
 カレーは頭を抱えてうずくまった。食パンはそんなカレーの肩をそっと抱いた。
「総菜って素敵じゃないか…なかなかないよ、そんなパン」
「…俺は、…俺は!!ふつうにアンコとかクリームとかチョコとか、そういうものを入れて欲しかったんだ!…カレーだなんて…汁じゃねーか!!カレーは、カレーはごはんだろ?!…パンにつつむだなんてそんなのってないぜ!」
「…そんな、本来ならナンだけど……」
 カレーの気持ちは少しは、わかる。なにかしら中身のある仲間たちに比べ、自分は何もない、うすっぺらなプレーンなパン。アンコやらクリームやら入っている彼らはうらやましかった。

 でも自分は自分。

 そう言い聞かせて今日まで生きてきた。
 もう迷わないと決めた。しかし、カレーの一言が妙に心に響く。




「それを言うならわたしもよ……」
 振り返るとメロンパンナが立っていた。
「メロンなんか入ってないのに…メロンパンなんだから」


 それもまた、然り。



**アンパンマンの顔に間違えてクリームいれたらどうなるんだろう。





そのよん  メロンパンナとロールパンナとドキンちゃん(百合?)





『ロールパンナお姉さま!』



ああいやだ。あの子の声が耳の奥に響いている。

あの子の声。あの子の瞳。あの子のてのひら。あの子のぬくもり。



忌まわしいこの身は、あの男のせいで二つの心を持つ。
あの子の声だけが、私の心を包み込む。






「帰ってたの」
 振り向くと、ドキンが居た。いつの間にそばに寄ってきたのだろう。
「…ええ」
「あの子はいた?愛しい、あの子」
「……」
 嫌な笑い方をする女だ。ロールパンナは初めて出会ったときからこの女が気に入らなかった。汚らわしい、汚らわしい、自分たちパンが最も嫌う、細菌類。
「どうしたの?ロールパンナお・ね・え・さ・ま」
「やめて!」
 耳元に息を吹きかけるように囁いてくる。汚らわしい、汚らわしい。汚らわしい、細菌類。そして自分はこの細菌類のいいなりになっている。
「あらあ?今はいいロールパンナちゃん?悪いロールパンナちゃんに戻りなさいよ」
 ドキンはくすくすと笑って、ロールパンナのターバンに手をかけてくる。
「止めて…!」
「ねえ、私、あの子のまね、うまいでしょう?あなたがいない間ずっと練習していたの」
 手のひらでターバンの結び目を玩ぶ。どういうわけかドキンはアンパンマン以上にメロンパンナに嫌悪感を持っているらしい。そして、自分にも、メロンパンナの話を出しては嫌がらせをしてくる。
「止めて…!」
 弱弱しく制止するロールパンナを見て、ドキンは嬉しそうに笑う。こういう風に反応する事は相手をますます喜ばせることは分かっている。しかし、今のロールパンナには我慢が出来なかった。悔しい、悔しい、悔しい。知らずに歯を食いしばる。
「ねえ、あの子、かわいい子ね。まあ私には劣るけど。ロールパンナお姉さまなんて慕ってくれてさあ」
「……」
 目の前が、赤く染まる。悔しくて、悔しくて、苦しい。
「ねえ、ターバン取りなさいよ。私と遊びましょう?私、ずっとあの子のまねしてあげる」






**ドキン×ロールパンナ→メロンパンナ。なーんて。
思った以上にドキンちゃんが嫌な奴になってしまいました。

ロールパンナお姉さまは悪い心モードの時、メロンパンナちゃんの声を聞くといい心になるそうで。
すぐにそそくさといなくなってしまうロールパンナお姉さまだけど、ずっとメロンパンナちゃんと一緒に居たらいいんでないのかしら。だめなのかしら。

ロールパンナお姉さまはバイキンマンのせいで二重人格になってしまわれたのです。(公式より)




その5   バタコとジャムとアンパン




「あんた、ジャムのこと、すきなんでしょ」
 バタコが笑う。
「な…何を…」
 アンパンは動揺を隠せなかった。何故?いきなり何を言い出すのかこの女(ひと)は。
 バタコが笑う。
「隠したってムダよ、あんた、目がやばいもの」
 目がやばい?
 この気持ちだけは、この気持ちだけは決して悟られまいと。そう、心に誓って今まで生きてきた。

 あの人のそばに居られるだけで幸せだった。
 あの人に必要とされるだけで幸せだった。
 あの人に顔を造ってもらえるだけで幸せだった。
 あの人に、実の子供のように扱ってもらえるだけで、幸せだった。

 自分はしがないパン。
 あの人はパン職人。
 パンが職人を愛してしまうだなんて、それは禁忌に等しい。

 だから。

 だから、今まで心を閉じてきた。
 一生懸命、彼にとって最高傑作のパンであろうと。
 そう思って、生きてきたのに。

「な…、何言っているんですかバタコさん。僕はそんな」
 動揺を悟られないように、あえてバタコを見据える。
 声は、震えてはないだろうか。唇は、震えてはないだろうか。
 バタコはそんなアンパンを鼻で笑うと、アンパンの鼻に手をかける。
「見てればわかるのよ。……パンのくせに」
「!!な…!何するんですか!ちょ、やめ…っ!もげる…っ!(鼻が)」
「あんたには、白アンがお似合いよ!!!」

ぶちっ


「ああッ!」
 バタコはアンパンの鼻をもぎとった。
 鼻の跡から、アンコが僅かにはみでていた。

「・・・バタコさん、な、何を・・・ッ」

「…フン、いいザマね、この炭水化物が」
 バタコはちぎりとった鼻を口に頬張る。

 その目からは、涙が光っていた。





**なんだこれー。しかも終わりが前のと同じ。(笑)
バタコはジャムの愛人なんだけど、心の底でおむすびまんを愛していて、でも愛人関係を無理やり続けるジャムに憎しみを抱いていて。アンパンマンは二人はデキてるって分かっているんだけど、ジャムを愛していて、でも自分はパンだからと諦めている。んで、そんなアンパンをバイキンマンは気になってしょうがない。という何がなにやらな裏設定があったりなかったり。っていうか何考えてるんでしょうね私は。
ジャムおじさんは鬼畜だと思います。





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